8.26.2019

サーフボードのフィン製作

フィンを造り出してもう10年以上たつ。
ボードの造り方がわからなかったからリペアをやりながらフィン造りを始めた。

今思えば
積層の枚数がわからなくて何度もやり直した事
6ozと8ozでも当然違う。

割りピン(ボックスに入れる時フィンに付いているステンレスのアレ)
がどこのホームセンターを探してもベストなサイズが見つからなかった事

後にネジ屋というネジ専門店
(店内全部ネジwwwこれは圧巻)
を知り取り寄せてもらい解決

まぁ当然フォイルもうまくいかず、いろいろと苦労したのを思い出す。

何よりもグラスフィンはガラスの板を削っているのと一緒なので
皮膚に削った粉がつくと
チクチク痒くてハンパないxxxx

大手のフィンメーカーなどの設備を見ると
巨大なバキュームで粉塵を吸いとっているので
ガレージで作業している自分はそれが羨ましかったw


そんなこんなで無事にサーフボードを造れるようになるのだけれど
今度は自分の造りたいボードスタイルに合うウッドフィンが
どのメーカーにもない事に気づく。


その時フィンランドバーチ
(カヌーやスピーカーなどに使われる水や湿気に強いウッド)
に輸入規制がかかっており
知り合いの家具屋や材木店をあたっても
とても手が出せる金額ではなかった。

なので無い物は造るしかないな〜と思い
ウッドの積層や組み木を始めた。

木の種類で油分が多いものもあり
接着がうまくいかない事もあったけれど

おかげで個性的なものも生まれたw



最近は輸入規制も解除され比較的手に入りやすくなったので
フィンランドバーチを使用しているが、
油分の少なさ、削り易さ、レジンとの相性
フィンに必要な素材のしなり具合など
やはりベストだと思う。

ウッドフィンはグラスフィンに比べ
軽く、ウッド自体が水に浮くので
シェイプしたバランスに近い状態でボードを仕上げる事ができる。

そして個人的にはフィンも含めてサーフボードだと思っているので
一般的に売られている派手すぎるデザインのフィンが
自分の造るボードの雰囲気にマッチしない事もあり
ウッドフィンを使用する事が多い。

ただシングルフィンなど高さのあるフィンでフレックスを求めるものは
グラスフィンが良い場合もあるのでうまく選びたいところ。


最近では師であるTappyさんの造るブランドや
トーマスベクソンのジャパンシェイプでのボードにも使ってもらえて
機能面でも問題ない事が分かって自信にもなった。

ほんとうにありがたい。


近年、乗り手だけでなくボードビルダーにもようやくスポットが当たりだし
どうやって削っているの?
という質問もよくあるので動画を撮ってみました。

見るとヤルのとでは全然違うと思うけど
何かの参考になればと思います。

ヒントとしては
最初、力を入れすぎて
直線的にカットしたような削り方になってしまうと思うけど
力を抜いて少し丸みをおびたフォイルにしたい。

なんだかそんな感じ。

日本のサーフボードビルドの文化がもっとおもしろくなればいいな〜